さくらのVPSのディスクパーティションを再構成

公開

約1年前に実施された『「さくらのVPS(v3/v4)」サービス老朽化対応メンテナンス』の際、当サイトをホストしているVPSのディスク容量が50GBから100GBに増量となりました。その際、公式マニュアルに従って操作を行い増量された領域も利用可能になったのですが、パーティションが分かれておりなかなか上手く使えずにいました。

なんとなく情報を探っていると、「さくらのVPSでディスク容量拡張(CentOS7) - Qiita」を見つけ、growpartコマンドで既存パーティションの拡張ができることを知りました。そこで、/dev/vda5を削除し元々ある/dev/vda4を拡張する操作を行いました。

操作はそれほど難しくなかったのですが、2点ひっかかりました。

1点目はVPSの再起動後に「start job is running for dev-disk-by〜」と出て1分30秒待たされ、rootのパスワードを求められることです。これは、/dev/vda5を削除したにもかかわらず/etc/fstab/dev/vda5に関する記述が残ったままであることが原因でした。VPSのコントロールパネルからコンソールを開き/etc/fstabを編集したところ、正常に起動するようになりました。

2点目は「Bad magic number in super-block」と出たことです。これはOSがCentOS7のため、先のQiita記事に書かれているresize2fsを使用してはならなかったようです。「resize2fs: Bad magic number in super-blockとなった時の対応方法 - Qiita」を参考にxfs_growfsを実行したところ問題は改善しました。

これでパーティションを意識することなくVPSを利用することができるようになりました。

ファイルシス   1K-ブロック     使用   使用可 使用% マウント位置
devtmpfs           1012660        0  1012660    0% /dev
tmpfs              1023336        0  1023336    0% /dev/shm
tmpfs              1023336     8708  1014628    1% /run
tmpfs              1023336        0  1023336    0% /sys/fs/cgroup
/dev/vda4        100138988 24537176 75601812   25% /
/dev/vda2           508588   297000   211588   59% /boot
tmpfs               204668        0   204668    0% /run/user/1000