とあるクライアント様のサーバー移転作業をしたのですが、SPFレコードをよく理解せずコピペしたところメールの大遅延が発生させてしまいました。
勤務先ではMicrosoft 365を使用しているのですが、クライアント様からのメールが届かずIPスロットリングが行われているようでした。(451 4.7.500 Server busy. Please try again later
が出ていました。)どうにも原因がつかめず1日半ほど過ぎたところでSPFを疑い始めて急ぎ学習。結果、SPFレコードが誤っていることに気付きました。
今回の作業はN社でウェブ・メール兼用サーバーを運用しているところ、ウェブサーバーをX社に変えてメールサーバーはそのままN社を利用するという変更でした。以下私のドメインanothersky.pwに置き換えてメモ。
- anothersky.pwのAレコードをX社のサーバーに
- mail.anothersky.pwのAレコードをN社のサーバーに
- anothersky.pwのMXレコードをそのままコピペ
- anothersky.pwのTXTレコード
v=spf1 +a include:example.com ~all
をそのままコピペ
anothersky.pwのAレコードをX社のサーバーにしたのに+a
のままであることが誤りでした。
v=spf1 +a:mail.anothersky.pw include:example.com ~all
v=spf1 mx include:example.com ~all
が正解でした。(チェックサイトでも確認しました。前者を採用しました。)
遅延しながらもかろうじて届いたメールのSPFも見ていたのですが、PASS
になっておりなかなか気づけませんでした。改めて書いてある内容をきちんと把握しなければと反省しました。X社に設定代行サービスもあったので、それを頼っても良かったかもしれません。