今見ているMovable Typeで出力した記事・ウェブページの編集画面をワンクリックで開くGoogle Chrome拡張機能「Open Movable Type Editor Screen」を本日公開しました。Movable Type 6以上で動作します。
特長
多数の記事・ウェブページがあるサイトを運用している場合、一覧画面から目的の記事を探すことがなかなか大変です。今までは記事IDを表示したり、手動で管理画面へのリンクを出力したりしていましたが(公開前の場合)、本拡張を利用することにより、出力しているページには一切手を加えることなく目的の編集画面をワンクリックで開くことができます。
ブックマークレットにするパターンもありますが、
- GUIでサイトの設定ができる
- 多数のサイトを登録できる
以上の点から、拡張機能にすることを選択しました。
動作イメージ
YouTubeに「Open Movable Type Editor Screenの紹介」をアップしました。
使用方法
- Chrome ウェブストアより「Open Movable Type Editor Screen」をインストールします
- Movable Typeに「GetFileInfoプラグイン(Zip形式)」をインストールします
- Open Movable Type Editor Screenの設定画面を開き、ドメイン・管理画面ドメイン(オプション)・管理画面パス・ディレクトリインデックス(オプション)を入力し、「サイトを追加」ボタンをクリックします
- Movable Typeにログインします
- 編集したいページを開き、「MT編集画面を開く」アイコンをクリックします
動作のしくみ
ブログIDや記事IDの取得
Movable Typeのデータベース内にあるmt_fileinfo
テーブルには、記事・ウェブページの出力パスやURLが格納されています。Chrome拡張からXMLHttpRequest
で閲覧しているページに該当するブログID・記事ID・記事かウェブページかを問い合わせ、返ってきた情報(JSON)を元に編集画面を呼び出すURL・クエリストリングを生成しています。
問い合わせはGetFileInfoプラグインにより機能を追加したmt.cgi
に対して行っているので、Data APIを無効にしている環境でも利用ができます。また、予めMovable Typeの管理画面にログインしていないと情報は取得できないので安全です。
オプション設定値の保存
オプション設定画面で設定した情報は、ChromeのlocalStorageに保存しています。外部には一切送信していません。
拡張機能のリポジトリ
hideki-a/open-mt-editor-screenに格納しています。
謝辞
mt_fileinfo
テーブルの存在をアルファサード株式会社の野田さんに教えて頂きました。ありがとうございました。開発当初はブログIDや記事IDをHTML内にコメントで埋め込んでいました。