過去何度か参加していろいろな知見を得るきっかけとなっているFrontrend powered by CyberAgent, Inc.。ついに2015年2月21日(土)のFrontrend Conferenceで一区切りとなるとのことで、これは行かねばと思い参加してきました。
CSSトラックの話題も興味があったのですが、HTML5Experts.jpの記事を読んだり、CodeGridを講読するなどしたりして情報を得ていること、またこの先さらにJavaScriptの技術が必要かなと思ったことなどから、JSトラックを選択してみました。
正直なところ、頭の中が「?」だらけになってしまったのですが(だから上手く纏めもできない(汗))、これから情報をキャッチアップしていく中でいつか「そういうことだったのか」と思う日が来るかなと思っています。
印象に残った点などを自分の覚え書きとして記録しておきます。今まであまりアウトプットをしてこなかったので、アウトプットの練習も兼ねて。
基調講演
株式会社リッチメディアの斉藤さんが、Pragmatic Front-end Developer: From Artisan to Expertと題して講演され、ツール関連、プロトタイプ、プログレッシブエンハンスメント、プロダクトに責任を持つといった点についてお話しになりました。その中で、印象に残ったのは以下の点でした。
- どのように効率的にコラボレーションするか。問題は人と人の間にある。 ツールを使うことでコラボレーションにフォーカスできる。(例えば、 なぜそのコードを書いたのかを議論する時間を作ることができる。)
- プロトタイプをさっさと作る...実際に見えるもの、動くものに対しての意見は言いやすい。
- Webは連続性を持つもの。非常に柔軟性の高いメディアで変化を続ける。
また、まとめとしてアドバイスを5点提示してお話しになりましたが、
- 求められる専門性をチームで発揮できる人になる。
- 知識の点は将来線でつながる
という点は意識しておきたいなと感じました。
ちなみに、パフォーマンスの話題でFlipboard / react-canvasに話が及び「アクセシビリティ」の話題も少し出てきました。その際何かをTwitterでつぶやこうとしたのですが、エンジニアサイドだけで解決できる問題でもないかもと思い、つぶやくのをやめました。(なのでメモもできませんでした。ただ、マークアップやスクリプトについてはエンジニアが責任を負うべきとも思うなどして迷っていました。)
スライド
Pragmatic Front-end Developer: From Artisan to Expert // Speaker Deck
Reactive Programming in JavaScript
サイバーエージェントの佐藤さんが、リアクティブプログラミング」の概念などを分かりやすく解説してくださいました。
「リアクティブプログラミング」については単語を知っているぐらいで知識ゼロだったのですが、「イベントや値の関係性に注目したパラダイム」「手続き型の記述→関係性の宣言へ」といったリアクティブプログラミングの手法がなんだか良さそう、と感じました。(ちなみに話題に出ていたBackbone.jsは使ったことがあります。Backbone.jsも佐藤さんのjQuery to Backbone - into JavaScript architecture.を聞いてから手を動かしましたね、たしか。)
興味が湧いたので、セッションの中でお勧めされていたBacon.js - Functional Reactive Programming library for JavaScriptを試してみたり、佐藤さんが書かれた講演のまとめ記事Reactive Programming in JavaScript - Frontrend Final Conference 資料を見てみようと思っています。(基調講演で「動く物に対しての意見は言いやすい」とあったし、少し知識を得たところでさらに知識を深掘りするためのたたき台となるコードをまずは書こうかというのが僕の最近のやり方です。)
JavaScriptテストの疑問、お答えします。
吾郷さんが、JavaScriptのテストに関して良くある質問への回答、そして「演説」をされました(笑)。
JavaScriptのテストというと、なぜか「自動テスト」のことを思い浮かべ、自動テストやってないな...と思う日々でしたが、「ブラウザに表示させて確認する"手動テスト"を含めれば、みなさん何かしらのテストはやってますよね」、という点が印象的でした。また、「なぜ、何のためにテストをやるのか」をよく考えること(自分の不安解消だったり、自分以外の誰かの不安解消だったり)が重要だなと気付かされました。(自動テストにとらわれて、肝心の目的をちょっと見失っていたかも。)
スライド
Styling Atom (Editor)
SimuraiさんによるAtom.ioエディタのカスタマイズに関するお話でした。Atomエディタは触ったことが無かったのですが、Chromiumベースで動いていて開発者ツールが搭載されていたり、CSSを記述することでエディタを自由にカスタマイズできたりする点に驚きました。スライドを見ているとPNGファイルも表示されていたような...。今は定番のSublime Text 3を使っていますが、いつかAtomにする日が来るかも?