ブログ記事の配信などを行う傍らでサーバーを利用して遊ぶには、もう少しメモリを確保した方が良いのかなと考えたことから、さくらのVPS(v3) 1Gから2Gプランへの移行を行いました。
移行にあたっては、さくらインターネット社長が書かれている「さくらのVPSで上位プランに移行するための手順」等を読んでいたこともあり、手順は理解していました。「ファイルを転送するだけで元通りのサーバー設定などが戻るのかな」と半信半疑な気持ちもありましたが(一昨年まで長年Windowsを触っていたせいか...)、実際に行っていると本当にファイルの転送だけで概ね元通りとなり、嬉しさと驚きの気持ちでした。
作業中いくつかの気付きがありましたので、参考までに記録しておくことにします。
ネットワークにつながらない問題が発生
1点解決までに少し時間を要したのが、「ネットワークにつながらない」ということでした。初期のサーバー状態ではPINGを打つと反応が返ってきますし、SSHも正常につながります。しかし、rsyncを行うとPINGも反応しませんしSSHもHTTPも何もかもつながりません。
シリアルコンソールが使えたので原因を探っていたところ、/var/log/messagesの中に次のようなログを見つけました。
kernel: udev: renamed network interface eth0 to eth1
あぁこれかと思い解決方法を調べたところ、「KVMで CentOS 6 のイメージをコピーして別ゲストを作成したらNICの番号が変わった - ngの日記」に同じ現象を発見。記事を参考に次のコマンドを打って再起動したところ、問題なくネットワーク接続が回復しました。
mv /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules /tmp/
各種ファイルの書き換え
rsyncを行った後の作業について言及されている記事がなかったので、色々確認しつつ必要なファイルは書き換えを行いました。具体的には/etc/resolv.confや/etc/hosts等です。
MySQLが起動しない
起動中の画面を見ると、MySQLの起動がFAILEになっていました。ログを確認すると次のようなエラーログが残っていました。
130306 20:49:45 [ERROR] /usr/libexec/mysqld: Can't create/write to file '/var/run/mysqld/mysqld.pid' (Errcode: 2) 130306 20:49:45 [ERROR] Can't start server: can't create PID file: No such file or directory
これは、rsyncの際に--exclude /var/run/
を指定していることに起因する問題です。mkdir /var/run/mysqld
をし、所有者の設定を変更したところ、問題なくMySQLが起動しました。
rootのパスワードについて
おそらくrsyncでファイルを転送した直後、初期パスワードから移行前のサーバーで設定したrootのパスワードに変わったようです。コントロールパネルを操作する際に一瞬戸惑いました。