Mondo Rescueで作成したバックアップISOイメージをリストアしたメモ(さくらのVPS編)

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当サイトはさくらのVPSで運用していますが、緊急時に備えてMondo Rescueを利用してバックアップISOイメージを作成しています。ISOイメージを作成する記事は他のサイトで見かけますが、バックアップしたISOイメージをリストアしてVPSを構築(復旧)した事例が見つからなかったので試してみました。その結果、無事に元の環境が復元できたので要点をメモしておきます。

インストール手順

  1. VPSコントロールパネルのISOイメージインストールに表示される情報に従ってMondo Rescueで作成したISOイメージをアップロードし、インストールを開始します。
  2. Mondo Rescueのメニューが表示されたら、「Interactively」を選択します。
  3. パーティション設定画面で、/dev/vdaになっている部分を全て/dev/sdaに変更します。
  4. 設定を反映させ、フォーマットなどを行った後、データの復旧が始まります。
  5. 「Initialize the boot loader?」が表示されたらYesを選択します。
  6. 「You will now be able to re-generate your initrd....」が表示されるので、cd /bootした後に表示されていたコマンド(mkinitrd -f -v initrd-2.x.y.img 2.x.y)を入力します。
  7. exitを入力するとマウントリストを編集するか聞かれ、必要なファイルがいくつか自動で開くと思います。ファイル中の/dev/vda/dev/hdaを全て/dev/sdaに変更し、保存します。
  8. Grub correctのようなメッセージが表示されると全ての作業が完了です。シャットダウン〜起動し、データが正しく復元されているか確認して下さい。

/dev/sdaで良い? 〜VirtIOの有効可〜

元々の環境では/dev/vdaになっていたにもかかわらず、/dev/sdaで復元したことに違和感を感じることと思います。vdaになっていないということはVirtIOが有効になっていないということで、少なからずパフォーマンスにも影響があるのでは?と思います。

解決策がないか検索してみたところ、「さくらのVPS + virtio - kuriyama's」に次のような記述がありました。

virtio に切り替えるために、さくらのVPSコントロールパネルから OS の再インストールを選びます。カスタムOSインストールで適当に CentOS 6 x86_64 を選んでインストールを開始。

VNCクライアントが立ち上がったら、VPSコントロールパネルに戻って仮想サーバーを停止しちゃいます。

これで KVM 側の設定が virtio になったはずなので、VPSコントロールパネルで起動します。

以上の作業を試してみたところ、無事VirtIOが有効となり、mountコマンドでチェックすると/dev/sda1などが/dev/vda1となっていました。
mountコマンドの結果